時間の足し算

久しぶりに時間管理のハウツー本を手にしました。まだ途中までしか読みすすめていませんが
「時間の節約では豊かにならない」という言葉を読んで、ああ、そうかと思いました。

どんなにお金の節約術に長けていても、お金の減りは少なくなるがそれでお金が増えて豊かになるわけではない。お金の節約の仕方を考えるのではなく、お金を生み出す方法を考えなければ(引き算ではなく付加価値といった足し算ですね)ビジネスの世界は成り立たない。

それと同じように、時間をどんなに節約しても(つまり英会話のCDをかけながら新聞を読むといったような・・・)その行為に満足しても中身がついてこない。つまり、時間に豊かさを感じることはできない。

時間を豊かにするには一つの行為に2つも3つも意味を持たせること。つまり時間に付加価値を持たせることで豊かさを実現できるといとでした。

ああ、最近の私は時間の節約ばかりを考えていて汲々としていたな、と思ったのです。

そういえば昔タロット大学で初級コースを受けた時に「私はいつかきっとタロットを教えるようになるから、その教え方も一緒に記録しておこう」と思ったことがありました。だから私の当時の初級コースを勉強したノートはすっかり初級を教えるためのマニュアルのようになっていて、今一緒に講師をやっている方からも「このノートでそのまま初級クラスが開けるね」と言われたことがあります。(笑)

それがつまり一つの行為に2つ以上の意味を持たせる、ということです。
私の場合ではそれが
・タロットの内容を勉強する
・教えるためのことを考えてマニュアルを作る

ということであったのだと思います。結果として本当に一字一句聞き漏らさないような集中力で講義に出ていましたし、分からないことがあったらその日のうちにネットで調べてさらによくわからないことを質問したりしていました。そしてそれが本当に充実して楽しかったのです。

時間を引き算で考えるのでなく、足し算で考えることの楽しさを思い出させていただきました。

ちなみにもう一つ、本の中で印象に残ったのは
「どんなに時間を有効に使いたくても、そのために人と会う時間を減らしてはいけない」ということでした。

本を書いている方は会社を経営している女性ですから当然のことですが、それでも「結局自分を豊かにしてくれる情報やアイデア、人脈をくれるのは人だから。」という意見に共感しています。

インターネット検索では決して手に入らないような、想像もつかなかったアイデアや、情報に助けられたことは本当にたくさんあります。目からウロコのような発見もたくさんありました。その意味で人に直接会って話を伺うことは本当に大事だなぁと思うのです。

私もついつい「忙しいから人と会う予定をキャンセルしよう」と思いがちだったのですが、時間に意味を持たせることを考えつつ、引き算の罠に陥らないようにこの「忙しい年末」を過ごしていきたいと考えております。

25日から28日まで留守にいたします。メールのお返事など遅くなりますが御了承ください。
by m_alchemia | 2006-12-25 08:13 | 日々の想い