夜明かしして長生きをする

先日夏越の大祓いのことを書いたが、フラワーエッセンスクラスにいらしてくださっている方から庚申塚(こうしんづか)の話を聞いた。そういえばよく見かけるものの、あれは一体何なのか?

庚申は十干の「庚(かのえ)」、十二支の「申(さる)」が組み合わさった干支。丙午(ひのえうま)などと同じように庚申の年は60年に一度訪れ、庚申の日も60日に一度やってくる。

人のおなかには「三尸(さんし)」という虫がいて、庚申の日ごとにその虫が閻魔さまの元へ行ってその人の日ごろの行いを報告するという。それに基づいて閻魔さまが人の寿命を操作する。

虫は人が眠っている時に抜け出して報告に行くので、ということは庚申の日のたびに徹夜をして眠らなければ、虫は天に上って人の罪を告げることができないというわけだ。ゆえに庚申の日には皆で集まって夜明かしをすれば長生きをすることができるという民間信仰、それがすなわち「庚申信仰」である。

もともとは中国から伝わってきたもののようだが、「虫が閻魔さまに報告に行くから悪いことはしないようにしよう」ではなく、「虫が報告に行かないように夜通し起きていよう」という発想自体、なんだかとても人間味にあふれていて、いいねぇ~、と思ってしまう。(笑)

ちなみに大きな罪なら300日、小さな罪は3日寿命が短くなるそうだ。
彼(コオ)にその話をしたら、「やばっ!俺なんかもう寿命残ってないじゃん!!」というリアクションが返ってきた。一体これまでどんなことをやってきたのだろう。。。(苦笑)
by m_alchemia | 2006-07-03 16:22 | 日々の想い