美しい生活
2019年 08月 12日
桂がまだ小さくて、
毎日砂場に通っていた頃、
仲良くしてもらっていた公園のママ仲間に
自分の癒しの元だと
紹介してもらった本があります。
アメリカの絵本作家、
ターシャ・テューダーの「暖炉の火のそばで」です。
以来、この本はずっと私の傍にあって、
彼女の美しい庭やアンティークなものを
好んで大事にする生活、
労働を厭わない彼女の生き方は
いまも私の心の支えになっています。
先日、山中湖畔で泊まった先で
ターシャの言葉を綴った本を見つけました。
「美しいものに囲まれて暮らすことは、
私たち現代人にとって大切なことでしょうか。」
という質問に対して、ターシャは次のように語っています。
・ ・ ・
こんな言葉があります。
Beauty is in the eye of the beholder
(美は見る者の目に宿る)
一生懸命、庭に植物を植えたり、
何か芸術作品を購入するべきだなどと
言うつもりはありません。
ただ、皆さんに、
自分のまわりを美しい考えで満たし、
そして自分と親しい人々に対して
愛と優しさのこもった態度をとることをおすすめします。
もちろん、魅力のないつまらない暮らしを
避けるように努力すべきですが、
もし、今の時点でそれ以上の解決方法が
見つからないとしても、
あなたの考えや行動を
美しくすることはできるはずですよ。
(「ターシャ・テューダー 最後のことば」より)
・ ・ ・
美しい生活をすべきだ、とターシャは言います。
けれどもそのためにできることは
美しい庭を持ったり、
室内を美しく調えることだけではないとも。
桂を連れて、毎日公園に通っていた
20代の自分を懐かしく思い出しました。
あの頃は本のページをめくりながら
ターシャの庭の写真を見るのが
一日の何よりの楽しみでした。
ターシャと同じような生活を
いま私は選択していませんが、
美しいものに囲まれた生活は
同じように大事にしたいと
改めて思っています。
by m_alchemia
| 2019-08-12 10:00
| 日々のこと