40代が楽しみ!

久しぶりに美容院に行って店長と話をする。
「そういえば、近くにあったあのレストラン移転しちゃったんですか?」

「移転という話だったけれど、まだ新しい場所で店をOPENしたという話は聞いていないよ。」

「結構リーズナブルの割にはおいしかったから残念です~」

「そう?でもうちにくるお客さんの間では評判はいろいろだったよ。味も雰囲気も全部含めてだけれどね。最近思うんだけれど、結局自分が満足いく味が出せてもお客さんが満足できる味でなければだめだと思うんだよね。
僕だって、自分がどんなにうまいカットだと思っても何かのコンテストで賞をとったとしても、来てくださったお客さんが気持ちよくお金が払えることの方が大事でしょ。自分が喜ぶものじゃなくて、相手に喜んでもらえるものを如何に気持ちよく提供できるか、ってことかな。」

「でも、そういうことを思うようになったのって40代になってからじゃないですか?」

「そうだね。10才くらいまでは親のいうことをよく聞いていた。それで10代は親に反抗することをたくさんやった。そして20代、30代はさらに自分を主張して生きてきた。でも40才になったら自分のことより他人のことや家族のことの方が大事に思えるようになってきた。これって不思議だね。」

私も本当にそう思うのだ。40才を目前にして自分の視点がそれまでと変わってしまったという感じがする。

「でもね、美保さん。今思っているようなことを20代で感じちゃったらやっぱり学べないと思うんだよね。あのときにいっぱい無茶してきたからこそそれが全部今の自分にとってプラスになっていると思うんですよ。これから50才、60才って年を重ねていくのがとても楽しみだなぁ。」

20代、30代で悟ろうと思う必要なんて全くなかったのだったと今は思う。良くも悪くもとんがっていてちょうどいい。それよりも悩む暇があったらチャレンジしてみる。それが許される時期だったのだなぁと今にしてみれば思うのだ。

40代ってどんなときなのかなぁ。私もなんだかとても楽しみである。
by m_alchemia | 2006-02-22 18:09 | 日々の想い