人生は指の練習をしているには短すぎる

フジ子・へミングの「魂の言葉」。
その抜書きをしたメモが出てきた。

「ピアノの前にかじりついてガリガリ練習だけして、あーでもない、こーでもないと議論しているような学生がドイツにもたくさんいた。でもそんな時間があったら映画をみたり、いろんなことに興味を持ったりした方がよっぽど自分のためになるし、いい芸術家になれると思うわ。」

「初心者はピアノを弾くための指の練習なんかしない方がいい。曲の中にはとんでもなく難しい部分があるでしょ。私はその曲の中で指の練習をすることにしているの。人生は指の練習をしているには短すぎるし、第一意味がないもの。」

この最後の一文が心に刺さったのだ。
何年前だったろうか。何を目指していた時だろう。
もう忘れてしまったけれど、あのときの感覚。今でもはっきり覚えている。
by m_alchemia | 2005-11-28 21:39 | 日々の想い