ラオス訪問記その6:村を訪問。(イルン村)
2011年 02月 10日
さて最後に尋ねたのはイルン村です。ここには4年ほど前に石原さん(現AEFA理事)が個人で小学校を建てられました。今回石原さんが3年ぶりに村を訪れるということで大歓迎を受けました♪(^^)
たくさんの花束を受け取っているのは
AEFA(アジア教育友好協会)スタッフの金子さん。
全員に歓迎の布を巻いてくれました。(^^)
バーシーの儀式を受けている石原さん。
写真は石原さんが今回建てた村の集会所です。石原さんはこの村以外にもいくつか学校を建てていらっしゃいますが、一番最初に建てたこのイルン村の発展には特に思いを寄せているということで学校以外にも、井戸の設置を試み、先生の宿舎、そしてこの集会所など少しでも村がよくなるようにと努力をされています。
結果的に何度井戸を掘っても水が出なかったということで、外から水を引いてくる形で水を汲めるようになっていました。その水を利用して学校菜園が出来ています。たくさん収穫した分は売って現金に換えています。
マッシュルームの栽培もしていました。お昼にいただきましたがとてもおいしかったです。このきのこからも現金収入を得ています。それらの農業指導も現地NGOのスタッフが行うとのこと。
学校菜園で育ったきゅうりを食べています。(^^)
学校を建設してもそれを運営し、維持していくのは村の人達です。先生を雇うお金も必要ですし、教科書も必要です。少しでも現金の収益をえて、それを学校運営に回します。
シルバーアーチ基金で建てたピアラー小学校では学校用地に深さ約2メートル、直径7メートルのクラスター爆弾の跡が残っていました。それを埋めずに池にするなどして魚が養殖できるかどうかという案が出ていました。他の村では豚をつがいで飼って、こどもが生まれたら売って現金に換えるというような方法をとっているところもあるようです。
今回イルン村から要望が出ていたのが、各家庭のトイレ。他の村もそうでしたが、家にはトイレがありません。学校にはトイレがあるのでそこで使い方を学ぶことができますが、家では依然として外で用を足すため、特に雨期になると子供たちに下痢が多くなるということでした。
実際に村を視察しながら、どの程度実現が可能なのかを話し合っています。(右端が石原さん)
イルン村はこのような支援が大変うまくいっている村だというお話をスタッフの方から伺いました。村の人たちの熱意と、石原さんの熱意によってそれが可能になっているのだと思います。
この村はすでに就学率が100%になっているということでした。
イルン村(人口約1300人)を回っていて感じたことは、村の人たちがとても親近感をもって近づいてきてくれたことです。それが支援が入って数年経ったということの大きな違いなのでしょうし、村がどんどん良くなってきているということの現れなのでしょうし、そして何より石原さんへの絶大な尊敬と信頼の証なのだと感じました。
イルン村はまさにヤシやバナナといった木が密生しているジャングルの中にあります。道なき道を行き、川を渡ったところにあるので、もしかしたら途中でワンボックスカーを降りて四駆の荷台に乗り換えなければならないかもというお話でしたが、それもなく村まで入れました。
それは石原さんを迎えるために、村の人たちが総出で一ヶ月も前からバナナの木を切り倒して道を広げておいてくれたからにほかなりません。
イルン村の人は日本人のことは何も知らないけれど、イシハラさんのことは全員が知っているのだ、と言っていました。そんなイルン村の人々と石原さんの再会の場面に同行させていただいたき心から感謝しております♪
以上、各村訪問のご報告でしたが、番外編を付け加えようと思っています。
もう少しお付き合いください♪
→ラオス訪問記その7へ
by m_alchemia
| 2011-02-10 16:10
| 日々の想い