大きな夢を描ける力

今年6月の国際ピアノコンクールで一位に輝いた辻井信行さんは生まれたときからの全盲ということでも一躍有名になったが、10年後の自分像についてインタビューの中で答えている。

「一人の作曲家を極めてリサイタルをしたり、いろんな演奏家とコンチェルトで競演したりすると思いますが、本格的に作曲を勉強して、大きなソナタとかコンチェルトを書きたい。ラフマニノフのように自分でピアノを弾いて初演したい」

こんなに(私から見れば)大きくて、こんなに明確な夢を臆することなく語れる姿というのに感動した。

それはプロゴルファーの石川遥くんなどもそうだけれども、大きな舞台に出て行く人たちは、技術はもちろんだけれども、大きな夢を描ける能力というのも優れているんだなと思う。

そしてこの大きな夢を描ける力というのも、おそらく最初からは難しくて、小さい夢から少しずつ大きな夢が描けるように自分を育てて初めて可能になるものではないかとも思った。

辻井さんのこの夢を読んだとき、これは必ず実現するだろうなと感じた。
彼は自分の未来を明確に見据える素晴らしい目を持っている人なんだなと思った。

演奏を聴いてみたいです。(^^)


*本日もお読みくださいましてありがとうございます。
by m_alchemia | 2009-07-25 20:55 | 日々の想い