素直な自分でいたい・2

素直について考えていると書いたけれど、カウンセラーの東久氏は著書「聞く技術」の中で
素直には「自分に対して素直」と「相手に対して素直」の2種類があるという。

どちらがいいという話ではないが、この2種類を区別しているということは大切だとあった。

例えば中学生の桂が「学校の先生なんて、みんな生徒をバカにしている」というようなことを言ったとする。
私はそうは思っていないので、自分に素直になると「そんなことないと思うよ」となるのだが、相手(桂)に対して素直になると「そうだね」ということになる。彼の世界の中では本当にそう感じられるのだろうから。

実はこれまでもずっと、私は夫(コオ)から
「どうして、僕の話にいちいち『でも』って言うんだ」と責められてきた。
私は十分彼の話を聞いて、理解し、その上で自分の意見を言ってきたつもりなのだけれども、
それはあくまでも私が「自分に素直」なだけであって、「相手に素直」ではなかったのだと思う。

振り返ってみれば私はいつもいつも「自分に」素直なだけの人間ではなかったか。
自分に素直なことはもちろん素敵なことだろうが、相手に素直であることは人が人と関わっていく上でもっとも大切なことのように思う。

私が「本当にことだから」を書いた山元加津子さんという人にみた素直さというのはそういうものであろうし、また佐藤初女さんが人や食べ物に向きあう姿勢に感じた思いもすべて「相手に素直」であろうとすることから生まれてくるように思うのである。


*本日もお読みくださって、本当にありがとうございます。心から感謝しております。
by m_alchemia | 2009-02-21 23:30 | 日々の想い