宇宙は終わらない

朝、リビングへ行くと、朝刊を読んでいた夫が春日大社の宮司の葉室さんが亡くなったよ、と教えてくれた。ちょうど寝室の本棚においてある葉室頼昭氏の「神道のこころ」を何気なく手にとって読んでいたばかりだった。

この「神道のこころ」という本は私にとって精神のよりどころとなっている一冊で、折りに触れてページをめくる大切な本だ。

もともとこの本に出会ったきっかけは、神道の家に嫁いできて、神道がどういうものか分からなかったので、何か入門書のようなものはないかしらと書店で探し求めたことにある。

なので、葉室氏が形成外科という当時日本にはなかった分野の草分け的な存在の医者であったこと、自身が奇跡と思えるような体験をして病気から立ち直ったこと、その経験から宇宙のしくみと医療についての独自の洞察が生まれてきていることなどを全く知らなかった。

そこに書かれていることは、まさにバッチ博士が説こうとしていることと同じだと私には映った。そして、本を買った目的とは全く別な意味で夢中になった。
以来、プラクティショナーとして自分を省みたいときによくこの本を手に取るようになり、現在に至っているのである。

少しだけ、本から引用をさせていただくことにする。
「・・・宇宙はどういう仕組みでできているか。宇宙の仕組みがわかれば人体の仕組みがわかる。逆に人体の仕組みがわかれば宇宙の仕組みがわかるという考えのもとに、治療が行われているのが東洋医学です。宇宙はどうなっているかというと、第一にバランス、太陽と地球とか、いろいろなもののすべてのバランスによって成り立っている。だから人間の体もバランスによって成り立っている。バランスが崩れたときが病気ということです。」

「人間が永久に死なない、何億年たっても死なないといったら、だれも生命なんて考えないでしょう。(死という)反対のものをつくることによって、その本物を見せるというのが宇宙のしくみなんです。生きるすばらしさを見せるためにわざわざ死をつくったんです。

だけどこれですべてが終わりというのは宇宙にはない。宇宙でこれで終わりですというものはないんです。必ず循環している。地球が太陽の周りを回っているように、何でもすべてが循環している。宇宙全体が回っているんだから、これで終わりですというものはない。すると、死んで終わりですということもあり得ない。また回ってくるに違いないのです。宇宙はすべて循環とバランスでできています。

人間の体も循環とバランスでできている。われわれが生きているのは、血液の循環とバランスで健康に生きている。だから宇宙のしくみと同じです。必ず死んだらまた生まれてくる。それが宇宙の仕組みなんです。」

心からご冥福をお祈り申し上げます。
by m_alchemia | 2009-01-10 23:29 | 日々の想い