自分が愛しているものが自分を創る

先日、ある方にお会いしたときのこと。
会話の最中であったが、どうしても伝えたいことがあって話をさえぎった。

「長い間ずっと、とても言葉を大事にされてきた、という印象があるのですが・・」

伺ってみると大学で国文学を学び、言葉というより日本語の美しさに魅せられて
大学院までいって勉強を続けたということだった。

言葉を扱う職業につきたくて、そういう業界に就職したものの
世の中には言葉の美しさといったものに対しての需要があまりなくて。。
それが最初の大きな挫折でした、とおっしゃる。

丁寧な言葉遣いとか話し方が素敵といったようなことではないのだ。

言葉を愛している人。この人はそういう人だと思った。

愛するものを決してぞんざいに扱わない。それは無意識な所作なのだろうと思うけれども
私はその「愛された言葉」がかもし出す空気に包まれて
ある種、感動のなかに浸ったのだった。

私はこんな風に言葉を愛する人に本当に久しぶりに出会ったように思う。
そして、人と言うのは自分が愛しているものによって創られていくのだという
ことを知った。

美しい日本語を愛する、美しいはりをもつ方だった。
お目にかかれたことに心から感謝をしている。
by m_alchemia | 2008-09-20 23:06 | 日々の想い