人間と竜が共に暮らす時

桂とゲド戦記を観にいった。私は原作の「ゲド戦記」とは初めから別の作品と考えて観た。作品の評判もいろいろと耳に入ってはいたけれど、結果から言うとなかなかいい映画だった。桂もおもしろかったね!と言っていた。

すべて森羅万象は均衡の上に成り立っていること。

生と死が循環されることで命は初めて永遠となるのだということ。

地水火風の四大が統合されるところに本当の力が生み出されるということ。

そしてこの映画のテーマである「影」。不安を恐れず、自らが影を統合することで本来の魂が輝きを増すのだということ。

会話ひとつひとつに無駄がなく、すべてが象徴的な意味を含んでいるように思えて味わい深いものがあった。

こういうつかみどころがないテーマを優しいタッチで、優しい響きの歌と共に描ける才能を素晴らしいと思う。

私がゲド戦記を観に行こうと決めたのは駅にあったポスターだった。
きちんと文章を記憶はしていないけれど「魔法はその効果を期待するものには使うことができない」というようなことが書いてあった。魔術を使うものの心得というものを考えさせられるような文章で、立ち止まって何度か読んだ。

ヒーリングもある意味で「魔術」である。
「千と千尋」や「ハウル・・・」のような鮮やかさはないし、「もののけ姫」のようなスケールの大きさにも欠けるけれど、私にとっては十分いろいろなことを感じることができた映画だった。
by m_alchemia | 2006-08-25 22:41 | 日々の想い