平安時代の花

今日はフラワーエッセンスクラスを湘南オフィスで。
平安時代の装束に詳しいAさんから古来日本では如何に植物とのつながりが深かったかというお話をいただきました。

9月9日の菊の節句には「菊綿(きくわた)」という風習も行われるようになったとのこと。
「菊綿」とは前日の8日に菊の花の上に真綿をかぶせておき、翌日(9日)の早朝、菊の露でぬれたその綿で肌をなでれば若さを保ち長生きができるといわれたものだそうです。

これはまさに菊のフラワーエッセンスですね。FESにはクリサンセマムというオレンジ色の菊の花のフラワーエッセンスがあります。死や老いに対する恐れをテーマにしたエッセンスですが、そのつながりにとても興味を感じました。

皆さんといろいろなお話をしていて感じたことは当時の人は身につける装束にも一つひとつ意味を込めていたということでした。春に萌黄(もえぎ)色の装束を身につけることで春のエネルギーを得られるというのもその一つです。ですから当然季節が変われば違う色の着物を身につけることになります。

私たちは旬の食べ物には意識が向きますけれど、服についてそのように意識をもつことはまれです。春らしい色の服を着るということはありますが、それによって体にエネルギーを取り込むということにまでには考えが至らないなぁと思いました。

平安時代、人々が植物や植物から得られる色の性質をどのように取り入れて暮らしていたのかに非常に興味がもてた楽しいクラスでした。

クラスでは毎回いろいろな発見をさせていただき、お越しくださる皆さまには心から感謝をしております。はるか彼方の平安の雅に思いを馳せている夜です。
by m_alchemia | 2006-04-26 21:58 | 日々の想い