美保のひとりごと

d0011725_209853.jpgスターオブベツレヘムやタンポポが一面に咲いている場面に遭遇して、何かとても懐かしい気持ちになった。この懐かしさはどこからくるのだろう・・そう思いながら私は20分近くもその場で花たちと対峙していた。そしてふと花に手を伸ばしたときに、子供の頃に買ってもらった赤ずきんの紙芝居の絵がよみがえってきたのである。

もう30年以上も昔の話だ。祖母に買ってもらった赤いソノシートのレコードがついているもので、音楽とともに物語が流れてくる。そして「キラリン~」と音がしたら用紙をめくるようになっていた。私はそのレコードを聴きながら一人で紙芝居をめくってはよく遊んでいた。

そのなかに赤ずきんちゃんがオオカミの提案にしたがって、おばあさんのお見舞いの花を摘みに森に入っていくという場面があり、そこで咲き乱れている白や黄色や赤の花の中に赤ずきんちゃんが座っている絵があったことを思い出したのだ。

私はスターオブベツレヘムに囲まれて、一瞬その「赤ずきんちゃん」になっていた。私はいつも紙芝居のその場面がくる度に自分も花たちに囲まれてその花を摘んでみたいと思っていたことを思い出したのである。

あの時赤ずきんちゃんが摘んでいた花たちは何の花だったのだろう?季節はいつだったのだろう?どんな香りがしていたのだろう?そしてかごいっぱいになるほどに花摘みができるその場所はどんなにか美しい場所だったことだろう。

赤ずきんちゃんが摘んだ花はスターオブベツレヘムのような花だったのだろうか。子供の頃から「花は摘んではいけません」と教わってきたから、私はちょっと赤ずきんちゃんがうらやましい。花に触れて摘んだ気持ちになってみた。赤ずきんちゃんの気持ちにも少し触れたようなような気持ちになった。
by m_alchemia | 2005-04-23 20:48 | 日々の想い