さなきだに

さなきだに・・という言葉に出会った。

「ギリシャ語ではそれが正しい発音であっても日本語に表記するとひどくだらしなく響き、さなきだに長ったらしく覚えにくい固有名詞が一層ひどくなってしまうからである。」(阿刀田 高著:「私のギリシャ神話」)

辞書をひくと「さなきだに」とは「そうではなくても」「ただでさえ」という意味であると初めて知った。

この本は比較的最近のものだが、このところ3、40年あるいはもっと以前に書かれた文章を読む機会も多く、そのたびに自分の語彙が以前の日本人に比べて薄っぺらになっていることを痛感する。

言葉が難しければ内容が高尚だとは限らないが、私の語彙が貧困であるという事実は動かせない。つまりは自分の思考がそれだけ昔の人よりも単純になっているということでもあるのよね。。。

そう思いながら、今日も片手に辞書を持ちながら本のページをめくっている。
by m_alchemia | 2006-01-14 21:13 | 日々の想い