一目の羅

d0011725_18195473.jpg「一目の羅(とりあみ)は鳥を得ること能わず。一両の宗、何ぞあまねく汲むに足らん」

伝教大師の言葉である。鳥がひっかかるのはたった1つの網の目だけれども、だからといって、一目の網を張っても一羽の鳥もかからない。たくさんの網の目がお互いに結び合ってこそはじめて鳥がかかるのだということだ。

一つ二つの宗派があって何でそれで世の中が救えるか、という意味だと私は勝手に理解している。

たくさんの違ったものを認め合い、それらが組み合わさることで世の中に幸せが訪れるのだと思いたい。そして日常を振り返ってみれば、一つの目に鳥がかかるのなら一つあればいいじゃないかと、それ以外のものを無駄だとして排除してしまうようなものは本当の合理性とはいわないと感じる。

統合と調和と合理性。広く広く網を張って心の目をもって世の中を捉えたいものだと感じている。
by m_alchemia | 2006-01-12 18:21 | 日々の想い