エミール・奥野さんのこと

「できることなら・・なんていっていたら実現はしませんよ。本当に心から強く願ったら絶対叶うんです。」そう言ったのは前述のヒュッテ エミールのオーナーの奥野さんだ。私が「できればこんな景色の素晴らしい場所に住みたいですね・・」と口にしたら、それは違う、とやさしく、けれどきっぱりと言われてしまった。

「実際私はそうしてきたのです。40代の時に90CCのバイクに乗って日本全国を回ってこの場所を探し出しました。私はここが日本で一番素晴らしい場所だと思っています。お金も全然なかったけれど、ここまで自分の思いを実現させてきたんです。」

一人の夢の実現された形を見せていただいた。ああ、夢というのは叶うものなんだなと今更ながらに思う。

エミールというホテルの名前はルソーの「エミール」からとったものだという。奥野さんが天国にもって行きたい数少ない本のうちの一冊。その数少ない本の中に「神との対話」があった。奥野さんは「神との対話」を100冊購入して、知人に配ったそうだ。ホテルの部屋には「エミール」や「神との対話」をはじめ、奥野さんがお気に入りの本が書棚に並んでいる。

一冊一冊から奥野さんの熱い想いが伝わってくる。

私はそこでいくつかの禅の本に出会った。奥野さんから頂戴した本も手元にある。

これらの本を手にとったことで、私が本当に惹かれているのは「禅」の世界なのだということが今更ながらにはっきりしたのだ。東洋の「禅」の世界が西洋の世界と交じり合う点を探り、感じたいと強く願っている。
私は昨年の締めくくりにこのことが確認できたことが本当に嬉しく思っている。

さて、この流れを受けての今年。いったいどんな年になっていくのだろう。
by m_alchemia | 2006-01-03 23:23 | 日々の想い