想定外の・・

彼は机の上にコーヒーと紅茶の2つのカップを目の前にして新聞を読んでいて、新聞を読んでいるうちに紅茶を入れたことを忘れてしまったことがあるらしい。

「ちょっと変わった味のコーヒーだなぁ・・」と思いながら飲み終わってテーブルをみたらそこにコーヒーの入ったカップがあった、と言う。つまり彼は紅茶のカップを間違えて手にし、それをコーヒーだと思い込んで飲んでいたのである。

「途中で変だと思わなかったの?」

「うん、ずっと頭でコーヒーだと思い込んでいたから、変な味だと思いながらまさか紅茶だなんて最後まで思わなかったよ」

思い込みとは恐ろしい。コーヒーと紅茶なんて味が全く違うではないか!それでも思い込んでしまうと、人間の感覚なんてそんなものだろうか。

いやいや、それはね、彼だけが変なのよ。と思っていたつい先日のこと、今度は自分がそれを体験する羽目になった。

いただいた鯛焼きをほおばりながら、新聞を読んでいたときのこと。
ずいぶんあっさりした味のあんこだなぁ・・と思いながらもそのまま食べ進み、ふと目を鯛焼きにやるとあんこが緑色だったので、一瞬息が止まるほどビックリした。

それはうぐいすあんだったのである。ビックリはしたが、言われて見れば確かに間違いなく「うぐいすあん」の味なのだった。

けれども私の思考は「鯛焼きにはあずきあんが入っているもの」と思い込んでいて、いつもと味が違うのにそのことを疑うことはしなかった。

けして自慢できるものではないけれど、思い込みとはかくも恐ろしいものということを身をもって知らされる出来事だった。
Aさん、おいしい鯛焼きをありがとうございました~。(笑)
by m_alchemia | 2005-10-11 21:11 | 日々の想い