織の向こうの空気

先日いらしてくださったEさんが素敵なマフラー(?)をなさっていた。ミャンマーに旅行に行ったときに買ったというそれは、ハスの茎をさいてそれをよって繊維にして編んだものだという。これを草木染のようにして色をつけるそうだが、Eさんが首に巻いていたのは染めていないものらしく、ベージュに近い色の布だった。

その感触がなんとも気持ちがいいのだ。光沢があってしっとりしていてやわらかく、それでいて肌にさらっとなじみがいい。夏でも涼しかったですよ、とEさんはおっしゃっていた。

何というものなのか名前を知りたくてネットで調べたが、分かったのは1ヤード(約90cm)の布を織るのに11000本のハスの茎が必要だということだけだった。

Eさんのお話ではすべての工程が手作業で行われるということだったので、気の遠くなる作業である。それだけの時間と労力をかけて出来上がった布はそんなことを微塵も感じさせないような謙虚な姿をし、自然でやわらかな風合いを醸し出していた。

それはそのままミャンマーの空気に通じているものなのだろうか。
ちょっと訪れてみたくなった。
by m_alchemia | 2005-09-27 17:17 | 日々の想い