私を育ててくれた場所

先日かつて勤めていた学習塾に十数年ぶりに足を運びました。塾を辞めてから初めてのことです。桂を塾に通わせるかどうかを検討していて、その資料をもらいにいくためでした。

このスクールは私が大学を卒業して初めて配属された場所として非常に思い入れの深いところでした。階段を昇るとき、扉をあけたとき、靴をぬいだとき、教室に足を踏み入れたときのその感触、黒板やチョーク、スクールの窓から見える風景、それらがほとんど何も変わらずに、ただ私だけが変わってそこにたっていました。

懐かしさと、当時の緊張感(日々の研修が本当にキツかったので・・・笑)がよみがえって足ががくがくとするようでした。

私を社会人として育ててくれた「母校」のような場所です。
彼(コオ)と初めて話をした場所でもありました。

かつていた職場に足を踏み入れることができる機会を得るというのはそうそうあるものではありません。今回はありがたいことにそれを体験をすることができ、あの時に抱いていた夢やどこかに置いてきてしまったのであろう向こう見ずな若さなどを思い出していました。

あの時代があったから今があるのだという(キツイ研修と過密スケジュールと元気な講師仲間と生徒たち!おかげでずいぶんタフになりました。)・・・いろいろな意味で今の私を再認識することができたように思います。

もっとも自分が卒業した大学は少子化と不景気の時勢の流れの中で姿を消してしまいそうなのは寂しいかぎり。この話を妹にすると「おねえちゃんはまだいいよ。私なんか、小学校と、高校と、大学とそのあとに行った専門学校まで廃校になっちゃうんだよ~」と言われてしまいました。

今回、当時の塾に足を運んで、自分が住んでいた家や通っていた学校や職場がいい思い出と共にそこに残っていてくれるというのは幸せなことだなぁと感じました。塾にしても今後その世界に戻ることはおそらくないでしょうけれど、自分を育ててくれた場所はいつまでもそこにあってほしい、それがそこにあってくれるというだけでなんだかとても嬉しく感じたのです。
by m_alchemia | 2005-09-10 15:36 | 日々の想い