生きる、ということ

作家の津島佑子さんが産経新聞の「被災地の皆さんへ」というコラムに文章を寄せているのを読みました。

約30年前に8歳の息子さんを亡くした際にお母さまから言われた一言が今もご自身を支えている、
と言います。

 どんな不運に見舞われても、不幸になっちゃいけないよ

津島さんの文章を引用します。

「この言葉を聞いたとき、私は奇妙なことに、ふと気が楽になったのでした。そうか、不運と不幸はちがうんだ。人間の力の及ばない不運はいくらでも起こりうる、だからといってその人間が必ず不幸だと決めつけることはできない、と。」

私たちは人生の中で少なからず「不運」というものに巡り合います。
これからもきっと会っていくでしょう。
けれどもこの文章を読んで、私は不幸にはならずに生きようと思いました。

彼(コオ)はこういうことは体験者の言葉だからこそ意味をもってくるんだね、と言います。
本当にそうだと思いました。

不運に見舞われた人たちを周囲が支えていくことと同時に、
不運にあって不幸にならずにいる人たちに、私たちもまた支えられていくんだと思います。

「どのような不運のなかにも、私たち人間にとって不思議な希望はひそんでいるらしい」

津島さん、ありがとうございました。
by m_alchemia | 2011-05-19 11:06 | 日々の想い