楽々悠々

野口整体の創始者である野口晴哉氏の著書「治療の書」を読んでいます。

ある方から、「彼に対して一生懸命伝えているのに分かってもらえないことが辛い」
というメールをいただいたときにちょうど下記の部分を読んでおりました。

・・・「一生懸命 彼の為良かれと努むるに 彼の背くは何故なるか」と。

曰く「一生懸命なるが故也。彼の為良かれと努むるが故也。
努むること意識しているが故也。懸命を見せるが故也。

その自ら懸命に努むること心に無く、ただ彼の為のみ計れば、
その背く気力ありしを喜び得る也。
その背くをとがめる気持あるが故に、彼は背く也。
彼の見浅きに非ず。我が見浅き也。」


この本を読んでみたいと思ったのは

ある方からいただいたコピーに書かれていた「養生とは楽々悠々生くること也。一切のことスラスラ容易に行うこと也。苦しむ可からず。滞る可からず。・・・・」という言葉が妙に心に残ったからです。

その少し前にある落語家の方が「世の中スイスイ お茶漬けさらさら」というのが口癖だったというのを読んで、いい響きだなと感心していたところでした。


この言葉に限らず、野口氏の言葉はすべてが奥深いです。
深く深く心にしみわたっていくようです。
心に落ちていくままにじっくり感じてみたいと思っています。

そんな風に生きていかれたらいいな、というより、それこそが「養生」ということなのですね。


*本日もお読みくださいましてありがとうございました♪
by m_alchemia | 2010-12-01 19:17 | 日々の想い