どちらにころんでも

ウチの彼(コオ)はよく自分が言ったことを忘れる。
なので、二人で出かけようと思っていた予定日を前に、こちらがそのつもりでいると、「え、ごめん。その日に仕事を入れちゃった」というようなことがめずらしくない。

そういうときに私はあまり怒りと言うのものが湧いてこない。

「どうしてなんですか?」と今日言われて、どうしてなんだろう??と考えていた。(今までそんなこと考えたこともなかったもので。^^;)

たぶん、長い付き合いのうちに
①彼が言ったことを覚えている場合 ②彼が言ったことを忘れている場合という2つの選択肢をいつも必ず持つようになったからだろうと思い当たった。

覚えていたら①のバージョンで一日を過ごせばいいし、忘れていたら②のバージョンで楽しめばいい。どっちでもいい。それだけのこと。

つまり私は忘れっぽい彼に対して、寛容なわけでも、許しているわけでもなく、「どちらでもいい」から気にならないのだということだ。もしかしたら私は心優しい人なのではないかと思ったけれど、やっぱりそうではなかったらしい。(^^;)

彼との間に限らず私は常に「どちらにころんでもいいように」と考える癖がある。そういう生き方を私に教えてくれたのは母だった。「どちらにころんでもいい」のなら安心して日々暮らしていかれる。たぶん、小心者で常に不安になってしまう私が、落ち着いて世の中を渡っていかれるすべを教えてくれたのだと思っている。

そして彼とのパートナーシップに戻れば大切なのは「言ったことを忘れない」ことではなくて、「二人で心地のよい日々を送ること」の方にある。だから私には気分を害して二人の時間を大切にできないような選択肢を選ぶことは本末転倒だと考えている。

二人がその時に意味ある過ごし方ができるのであれば、言ったことを覚えていようが、忘れていようがそんなことはどうでもいい。そんな風に思っているのだろうなぁ。


*本日もお読みくださいましてありがとうございました。
by m_alchemia | 2010-04-04 21:04 | 日々の想い