静けさの中で

d0011725_22253220.jpg夏至と満月のあったせいか、この6月中旬波が引いたような静けさを自分の内に感じている。エネルギーが社交性を求めるよりも内に向いていて、内面の探求にはちょうどよい。そんな時節なのかもしれない。
イギリス旅行とレポート提出のあわただしさが一段落してキッチンに立っている時間が長くなった。そんなある日、桂が私の横に座って料理の本を眺めていたときのこと。

「何か食べたいものある?今度作ってあげる」と聞くと、桂は料理の本を一冊、最後までめくり終わった後で「えーっとね、お豆ご飯。」といった。色鮮やかなグリーンピースご飯である。

桂は私が今日のご飯何にしよう?と聞くとたいていはカレーとかシチューと決まって答える。けれどたまにこうしてゆったりとした時間の中でたずねると、カレイの煮たやつ、とか里芋の煮たやつ、とかほうれん草のごまあえとか天ぷらうどんなどと答える。絶対に「カレー!」などとは言わないのだ。

おもしろいものだな、と思う。確かにカレーもカレイもどちらも彼の好物ではあるのだけれど、この2つの間には何か違う次元のおいしさを感じているのではないかな、と感じたりもする。ゆったりした時間というのは食の好みも変えるのだろうか。

ところでグリーンピース。こんな時期に出回っているだろうかと思いきやスーパーの入り口に山になって売っていた。我が家の「お豆ご飯」はグリーンピースと酒と塩しか入らない定番のシンプルなもの。三人で一気に食べた。おいしかった。
by m_alchemia | 2005-06-23 22:23 | 日々の想い