ブラームス

ミュージカルバトンをいただいてから、自分の人生の中を駆けていったたくさんの音楽について考えていた。好きな曲や思い出のある曲はいろいろあるけれど、「思い入れのある曲」となるとそう数ははない。いろいろな曲を思い返しているうちに彼と昔「自分の葬式にかけてほしい1枚のアルバム」について話をしたことがあるのを思い出した。

グレングールドの「ブラームス間奏曲集」。この気持ちは今でも変わらない。(変わらないのに「バトン」の質問に対して上げなかったはこれが「1曲」ではなく「1枚のCD」だっだからである)

グレングールドの「ブラームス」を聴くと、音楽とは弾き手によってこんなにも変わってしまうものだと思う。それを初めて教えてくれたアルバムだった。クラシックなので楽譜としてのアレンジがあるわけでもない。だからクラシックは誰が弾いてもあまり違いがないと思っていた当時の私の価値観をこのCDはみごとに変えてくれた。

グレングールドという人物そのものにも惹かれた。彼が弾くいくつかのアルバムを聴いたけれど、彼が弾く中では私の意識を変えてくれたということもあってやはりブラームスが一番思い入れが強い。

このアルバムにはしっとりとした雨の日が似合う、と思う。
午後からは湘南の雨も上がってしまったが今日はめずらしく自分でブラームスをかけてみた。

弾き手によって作品が変わるという点では、名前は忘れてしまったが有名なピアニストが弾いたショパンにも同じ感銘を覚えたことがある。

ピアニストである梯剛之さんをとりあげたTV番組の中で、梯さんが感銘をうけたショパンということでその曲が流されていた。息をするのも忘れそうなほど美しい響きの曲だった。こんなショパンがあったのだなぁ・・。自分が知っていたそれとば全く違うものだった。ショパンが弾いたってこんなに美しくは弾けなかったのではないか、と思った。

お店に行ったらそのピアニストの名前が思い出せるだろうとも思う。久しぶりに、というより実現させたら結婚以来初めてになるが、自分のためにCDを探しに行ってみようかしらとそんな気持ちになっている。
by m_alchemia | 2005-06-22 15:40 | 日々の想い