原因ではなく、望む方向に意識を向ける

 ハーバード大学の黒人教授が自宅で白人警官に逮捕されことを人種的偏見だと訴えた問題で、オバマ大統領は当事者である教授と逮捕をした巡査部長をホワイトハウスに招き、「ビールサミット」を行なったとのこと、その様子を写真で見ました。

新聞の記事では、・・・大統領執務室前の庭で開かれた「ビールサミット」には、バイデン副大統領も参加。同大統領は、「友好的で思いやりのある」会話が交わされたと述べた上で、「我々を結びつける力は引き離す力よりも強いと、常に信じてきた。この出来事から、すべての人が前向きな教訓を引き出せることを願っている」とコメントした。・・・・とあります。

アメリカの抱える人種問題の根の深さ、難しさを感じる出来事でしたが、写真を見ながら思ったことはオバマ大統領のスタンスの明確さでした。

ビールを傾けたからといって、この深い問題が簡単に解決されるわけもないという見方もできるのかもしれませんが、私はどちらかというと、深い問題が解消されなくても一緒にビールを飲むことだってできるし、そこから新たに出発することも選択できるというように受け取りたいと思いました。

「どうしてこういう問題が起こってしまうのか」という原因の追究よりも、「本当はどうなっていきたいのか、どうしたいのか」ということに強くフォーカスしていくべきというのがオバマ大統領の一貫したスタンスのように思えます。

今回のことではオバマ氏自身のコメントがかなり物議を醸したようですが、一つ一つの出来事にきちんと向き合って生身の人間として実際に会って和解を示そうとする。そういう人間の基本スタンスに則ったシンプルな、でもとても思い切ったパフォーマンスに、ちょっと感動した次第です。

*本日もお読みくださいましてありがとうございます。8月に入りましたが涼しい日が続いていますね。梅雨のようなスコールのような不思議な雨に少しだけ戸惑っています。日本の気候自体が変化しているのでしょうか。皆さま夏風邪など、どうぞお気をつけくださいませ。
by m_alchemia | 2009-08-02 20:31 | 日々の想い