感動と感謝に生きる

松原泰道氏(臨済宗龍源寺前住職の禅僧)の訃報を聞きました。101歳。

たくさんの執筆と講演を100歳を過ぎても精力的になさっていた方でした。直接講演を聴きに言ったことはありませんけれども、「私は後期高齢者をとうに過ぎて、末期高齢者でございます」と自己紹介をするあたり、非常に心の柔らかい方だという印象を持っていました。

65歳で「般若心経入門」を書いていわゆる「デビュー」をし、その後35年間を忙しく過ごされましたが、それが松原氏の持論であった、「60歳からが本当の自分の人生である」という思いを支えていたように思います。

数年前のものになりますが松原氏のインタビュー記事が手元にあります。

「若い頃というのは人に遣われたり、生活のためにどうしてもやらなければならない責務がある。そこから解放されて、本当に自分を生かすことのできるのが定年以後なんです。そのためにも、それまでに自分という人間をしっかり作っておく必要がある。自分の中に築いてきたものがなければ、定年後に花が開かないと思うんです・・・・だから、これは私の持論ですけどね。どんな仕事でも、これは俺に向かないとか、一時の腰掛だなんて考えで手を抜いてやっていると必ず後悔が残ります。どんなつまらない仕事でも、とことんそれに突っ込んでいくと、必ず面白みがでてくる。だから私は、人生に無駄はないという考えなんです」 (月刊「致知」より)

60歳になるまでに自分という人間をつくる。そのくらいのペースでいいんだろうと思うと少し気持ちにゆとりがもてるように思います。

自分が40歳を迎えたときに少し気持ちが楽になったように思いました。彼(コオ)は40歳がようやく地上に生まれた時という感じがする。だから今ぼくは4歳だといいます。そのように考えると60歳は成人ですね。(^^)還暦から本当に自分の人生を生きるという松原氏の言葉と合致するように感じています。

松原氏は若い頃に結核をわずらって余命1年といわれたことがあるということでしたが、最後まで宇宙からいただいた命を精一杯生きたいという、その言葉どおりの人生を歩まれたことに深い尊敬を念を感じております。

心からのご冥福をお祈り申し上げます。


*本日もお読みくださいまして、ありがとうございました。
by m_alchemia | 2009-07-30 22:03 | 日々の想い